ブルーライトが人体に与える影響と対策

ブルーライトはもはや日常生活に欠かせないスマホやパソコン、照明の殆どに使われている可視光線として最も紫外線に近い光です。ブルーライトが人体に与える影響、その対策に至るまでのブルーライトシンドローム(症候群)を語ります。

ブルーライトとブラックライトの違いは日焼けと関係があります

f:id:sherrycat:20180320011728j:plain

ブルーライトとブラックライトの違いは光の種類を知れば解決します

 ブルーライトへの関心が高まる一方、ブルーライトってなに?じゃあブラックライトとの違いは何?紫外線と何が違うの?という疑問を持たれる方も増えているようです。

Googleのトレンドキーワードを調べても、Twitterのツイートを見ても、多くの方々がブルーライトに関心を持っているのが良く解ります。

それだけに情報も氾濫しますから、何が正しくて何が間違いなのか、何が解明されていないのか、自分なりの判断をしていかなくてはなりませんよね。

今日は似たような名称になりますが、ブルーライトとブラックライトの違いについてお伝えしたいと思います。

-目次-

ナイトクラブの間接照明とかで使われているブラックライトってなに?

よく暗い場所で蛍光体だけを光らせるライトがありますよね?

こういうのを見たことは無いですか?

f:id:sherrycat:20180304202604j:plain

これ、通常の明かりの下では何も無いように見えるのですが、ブラックライトを当てる事で蛍光体だけを光らせるんですね。そうすると、蛍光体の光ったところがそのまま手に写るので、このような映像が見えるわけです。

このような光を「ブラックライト」と言い、その正体は「紫外線」なんです。

紫外線は不可視光線になりますから、人間の目には見えない光になりますが、蛍光体に照射する事で、蛍光体だけを光らせることができます。

という事は・・・、ピンと来た方はさすが!

そうです、偽造防止として公文書やお札に印刷されている蛍光体を光らせたりる光もブラックライトになります。

ブラックライトの波長は、315nm~400nm(ナノメートル)で、これはUV-Aという種類の紫外線になります。

 

ブルーライト?ブラックライト?紫外線?光の種類と日焼けについて

人間が太陽から浴びている光には、紫外線と呼ばれる目に見えない光可視光線と呼ばれる目に見える光、それに赤外線と言う光があります。

光はプリズムを使うと、スペクトルという成分に分解する事が出来ます。

これをイメージするには、「虹」を思い浮かべて頂ければ解りやすいと思います。

虹が空気に含まれる水分がプリズムの役割をして見事なカラーに分解されて、私達を楽しませてくれますよね。

光を種類ごとに分けると下の表のようになります。

f:id:sherrycat:20180319230927j:plain

この表で紫外線側が力の強い光で、赤外線に近づくほど力は弱まります。

この表でブルーライトとブラックライトの違いを説明する事ができます。

  • UV-C・・・殺菌効果の高い光・・地表には届かない
  • UV-B・・・皮膚がんや白内障を引き起こす光
  • UV-A・・・ブラックライト、日焼けするのはこの光です
  • 紫と青・・・・ブルーライト、サーカディアンリズムを作り出します

つまり、ブラックライトは波長域によっては、日焼けする光になりますので、注意が必要ですね。

なんとも信じがたいことですが、ブラックライトの波長域で350nm付近が、人間の皮膚が日焼けする波長域になりますので、太陽の下じゃなくてもブラックライトを浴び続けると日焼けする、つまり日焼けサロンが使っている光もブラックライトという事です。

f:id:sherrycat:20180320001640j:plain

 

どんな光がどのくらい強いのかは色温度で解ります

光の強さとかパワーとか、そのような言葉をこのブログでもよく使いますが、強い光ほど人間に体には強い影響を与えることは、紫外線を思い出していただければ良く解ると思いますが、どうしても私達のイメージの中では、赤いほうが強く、青いほうが冷たく感じてしまいますよね?

でも、光の強さとは、そのイメージと全く正反対になります。

以下の表をご覧ください。

f:id:sherrycat:20180319231421j:plain

この色温度という数字が高いほうが、強い光ということになり、何かと人間に良くも悪くも影響を与える光です。

朝起きて、天気が良いととても気持ちが良くなりますが、この時の見える空が青いのはブルーライトによるもので、気分が覚醒するのはこの強い力の光によるものと言えます。

朝焼けや夕焼けの赤みがかった空が暖かく感じるのは、力の弱い光のお陰とも言えるのです。

f:id:sherrycat:20180320013441j:plain

 

強い光が人体に与える影響について考えてみましょう

ここで少し冷静になって考えてみましょうか。

ブルーライト、ブラックライト、紫外線、これら強い光が人体に与える影響についてです。

最も強い光である紫外線のUV-Cは、私達の生活では「殺菌」として使われている紫外線です。「殺菌」です!

ところがこのUV-Cはオゾン層で吸収されてしまい、地表まで届かない光です。

そして次に強い光であるUV-Bは、皮膚がんや白内障を引き起こす光であり、その次に強いUV-A日焼けを起こす光、これがブラックライトですね。

そして、その次に強い光から人間の目に見えるようになりますが、これが「ブルーライトであり、目の網膜細胞まで直接届いてしまう程の強い光です

ろうそくの光に比べて実に10倍の強さを持っています。

悪そうなことばかり書いているようですが、ここにブルーライト問題の大きさが見えてくるのです。

紫外線に対しては、既に多くの対策が出来ていて、人間はある意味上手に紫外線と付き合う術を学びました。UVカット、UVコーティングと言った技術を身につけたのです。

ブラックライトも、演出の光として、日焼けサロンの光として、限定された使い方で付き合う方法を私達は見つけました。

では、ブルーライトはどうでしょうか?

ブルーライトは、スマホ、パソコン、テレビ、そして照明に活用されていますが、これらは使用制限が無く使われている事で、強い光を直接体内に取り入れてしまっているという現実があります。

ここにブルーライト問題があるのです。

mirai-design.hatenablog.com

 

まとめ

今日のテーマは、ブルーライトとブラックライトの違いについてでしたが、以下のようにまとめます。

  • ブルーライトは可視光線でブラックライトは不可視光線
  • ブルーライトは青い光でブラックライトは紫外線UV-Aの事
  • ブラックライトは日焼けする光
  • ブルーライトとブラックライトはともに力の強い光

紫外線は長時間浴びることに注意が必要な光であり、様々な対策が既にありますが、実はブルーライトも紫外線に近い光の強さを持っているという事を知っておきたいですね。

これを長時間直視し続けることは、多くの実験による科学的根拠はあれども、今はまだ上手に付き合う術が見出せていない状況なのです。

 

ブルーライトシンドロームはまだまだ続きます。