2019年、早いもので新年も既に11日が過ぎました。
今年は平成から新しい年号へと変わる年でもあり、大きな節目となる予兆をヒシヒシと感じているのは、私だけではないのではないでしょうか。
今、山積みとなっている国内の問題、そして国際社会における特に近隣諸国との問題。
日本と言う国が、そして日本という国に暮らす私達にとっても、大きなパラダイムシフトを必要とする年になるのかも知れませんね。
LEDから蛍光灯へ戻したいけどどこで手に入れるのだろうか
一足早く照明の業界としては国の後押しを受けて、メイン照明が蛍光灯からLEDへシフトするという大きな変化を遂げています。
蛍光灯では電気代が高くなるということで、長持ちして省エネになるLEDに変えたという人は少なくありません。
また、蛍光灯を買いに行ったけれど蛍光ランプが原因ではなくて、点灯させるための器具側、つまり"蛍光灯安定器"が壊れてしまったという人もいるでしょう。
このような人は、家電量販店?ホームセンター?色々なところへ蛍光灯安定器を探しに行ったのではないでしょうか?
あるいはアパートやマンション暮らしの方であれば、大家さんあるいは不動産屋さんへ連絡したかもしれません。
それで見つけられましたか?蛍光灯安定器?
おそらく殆どの人は蛍光灯安定器を見つけられず、結局LEDに変えたという人もいるのではないでしょうか。
実は蛍光灯器具、蛍光ランプの主要生産メーカーでは既に蛍光灯安定器(器具)の生産を終了しているので、各メーカーの在庫が無くなったら二度と手に入らない、という状況になっているのです。
照明メーカー各社の蛍光灯生産状況
照明メーカー各社の蛍光灯の生産状況をまとめた一覧があります。
これは昨年私が自分で調べたものですので、各社のHPで告知されている情報です。
馴染みのないメーカーもあるかと思いますが、例えばパナソニックは2019年3月で蛍光灯器具の生産終了になりますが、ランプだけは生産を続けます。
日立は2015年3月に、東芝は2017年3月に、それぞれ既に蛍光灯器具の生産を終了してしまっています。
蛍光灯器具(安定器)というのは、蛍光灯の傘の裏側についている、蛍光ランプを点灯させるための点灯装置の事ですね。
皆さんが持つ印象として、ランプは切れるけど点灯装置側は殆ど壊れない、というイメージを持たれるのではないでしょうか?
実際その通りでして、蛍光灯で壊れるのはその殆どがランプです。
つまり各社生産中止!といったニュースが出ますが、現実的に蛍光灯がその姿を消すのかと言えば、そうではありません。
各社ランプの生産はまだ継続しているのです。
ランプも含めて完全撤収したのが東芝。
メンテ用としてランプのみ生産するのが日立と三菱。
ランプのみ継続生産するのが、ニュースでは生産中止が話題となったパナソニック。
つまり、蛍光灯はランプだけならば量販店などで手に入ります。
ブルーライトを問題としつつも未来志向の考え方をしたい
とは言え、今では販売照明は殆どLEDになっていると言っても過言ではありませんが、白色LEDを使った照明は、このブログでも訴え続けているブルーライトの影響を受けることが考えられます。
ブルーライト問題を提起し続ける私自身の中で、常に自問自答してきた、いえ、いまだ自問自答している問題があります。
"蛍光灯を使い続けることが正しいのだろうか"
一般家庭に普及している照明のLEDは、白っぽい印象の光(昼白色と言います)ですが、単独で白く光っているわけではありません。
白を作りだすにはいくつかの色を組み合わせることが必要なんですね。
光の三原色というのがありますが、赤のレッド、緑のグリーンと青のブルーという3つの色が光の三原色ですが、世の中の目に見える光の全ての色をこの3色で作りだしています。
以前の記事でもそのあたりは述べているのですが、RGBのそれぞれの光の強さを調整することでテレビやスマートフォンの鮮やかな色を作りだし、光は絵具などの色とは異なって、混ぜ合わせることで明るくなっていくので、それを私達は視覚的に捉えているんです。
LED照明に問題があるわけではなく、問題は白色LEDを構成する"青色LED+黄色蛍光体"によりブルーライトの強い光を浴び続けてしまう事にあるのです。
それさえ改善できれば、LEDは素晴らしい照明であることは確かなのです。
LEDの歴史をもう一度簡単に振り返ってみたい
LEDの光は今から100年前に炭化ケイ素へ電流を流すと黄色く光る事が発見されたことが始まりで発明されました。
その後、アメリカで赤色が発明されて、1970年代までに赤、黄色、黄緑色などの色が誕生しています。
さらに1989年に日本人によって青色LEDが開発されたことで、赤、緑、青が揃い白色のタイプができるようになり、1993年に高輝度青色タイプの量産技術が開発されたことで強い光の白色が作られているようになりました。
現在殆どの市場で流通しているのは青色と黄色蛍光体で作り出された白色タイプで、この開発によって急速に普及したのですが、今使っているLED照明の殆どはブルーライトを強く発している照明器具ということになります。
ブルーライトを発するもので知られているのはパソコンやスマートフォンですが、それらは電源を切ることで終わらせることができますし、ブルーライトカットモードといった機能が搭載もされていますので、使用時間を短縮するとか対策については方法が明確になっていると言えます。
ところが照明は長時間つけているのは当たり前のもので、そこで生活をしている人達にとっては、慢性的に体内時計が乱れる等の影響を避けることができないのではないかと考えられるのです。
これから先のブルーライトとの付き合い方
「健康のためにもLED照明から蛍光灯にまた変えたいのですが」
そんな相談を昨年は何人かから受けました。
寿命や金銭的な節約を考えるとやはりLED照明にしたいと考える人も少なくありませんが、健康面だけでなく、実際に使い続けたときに目が疲れやすくなったとか、目が痛いと言った苦情が社員からあるのですが、と言った相談も、いくつかの企業様より受けました。
健康面で考えると蛍光灯の方が良いのでしょうか、そう尋ねられた場合には、私は「YES」と答えます。
だからと言って再び蛍光灯へ戻すという選択が正しいのかというと、そうではありません。
なぜかと言うと、蛍光灯に比べて圧倒的な省エネになりますし長寿命です。
これは大局的に考えますと地球の未来にとって間違った選択ではないからです。
もっとも大きな人類が直面した問題と言えば、オゾン層の破壊と言えるのではないかと思うのですが、そういった視点においても、やはり省エネという考え方については全世界共通で必要だと考えているからです。
そんなときに私の頭に浮かぶのは以下4つの方法です。
- 蛍光灯のランプはそのままで現状の安定器(器具)だけ交換する
- ブルーライトカットタイプのLED照明へ更新する
- 演色性の高いLED照明にする
- 現状のまま使用しつつ、ブルーライト対策を心掛ける(社員へ呼びかける)
どんな照明にすればブルーライト対策になるのか
前項の4つの方法について説明します。
2のブルーライトカットタイプについては、LED照明も良く見てみると、ブルーライトをカットするタイプのものが販売されている事に気が付く方もおられるかもしれません。
これは最大の課題でもあるブルーライトに着目した照明で、根本的な眩しさを軽減するように波長域の出力を調整している照明と言えます。
研究を重ねて眩しさの軽減だけではなくブルーライトの一部をカットすることに成功して、成長期の子供や学校などの環境に配慮すべき病院などでも、ある程度はブルーライトによるマイナス面を軽減して利用することが可能です。
3の演色性の高いLED照明とは、主に美術館などに使われているLED照明で、白を作り出すロジックが基本にのっとっているのです。
つまりRGB(赤、緑、青)から純粋に白色を作り出しているのです。
これに類似した手法を用いているのが、疑似的に赤や緑の蛍光体を用いて白色を作り出すLED照明ですね。
これらは多様な色温度や種類もあり、シーンに合わせた明るさや光色を選ぶことができます。
これならば、省エネだけではなく健康にも害の無い、むしろ蛍光灯よりも健康的な照明と言えます。
通常の蛍光灯も大手の電気量販店などや通販サイトでも購入可能ですが、値段は少々高くなります。
そして、4のブルーライト対策を行うという事については、実は最も現実的であり、特に職場の照明がLEDだというのならば、もうこれは自ら対策をする以外に方法は無いのです。
次世代型の蛍光灯という商品も既に発明されている
最後に、1の蛍光灯ランプはそのままで安定器(器具)のみ交換する方法というのもありますが、これについてはまだ世界に1つしかない次世代蛍光灯安定器を開発した会社が日本にあります。
2018年の4月にひっそりとリリースをしているのですが、まだ殆ど知られていません。
簡単に言いますと、蛍光灯の器具もそのまま、ランプもそのまま、つまりブルーライトについては蛍光灯と同じ。
変更するのは器具についている安定器(点灯装置)だけというものです。
それだけで実は以下の様な効果があります。
- 長寿命化 メーカー公表値は50000時間(実質10万時間とも言われています) (一般的な蛍光ランプで15000~20000時間、LEDで50000時間)
- 省エネ率 30%~50%(LEDで60~80%とも言われますのでLEDほどの省エネにはなりません)
- 光束維持率が従来の4倍(これは長期間、明るさが落ちてこないという事です)
実はこんなものがひっそりと日本で開発されたんですね。
但し、いくつかのデメリットもあります。
- 現在は40Wタイプの商品しかない
- 蛍光ランプはHfのみ対応
私はこのような蛍光ランプを生かした照明と言う点では、この明かりが好きな人にとってはとてもお勧めできる照明になりますが、これから先の未来と言う視点で考えますと、形状が変化自在に発展できるLED照明との住み分けが大事になってくるのではないかと考えています。
要するに、この先の照明、そしてブルーライトとの付き合い方の1つの選択肢としては、どんどん技術は進化しているという事をお伝えして、今年最初のはてなブログ記事を締めたいと思います。
この次世代蛍光灯について興味のある方は、私のメインサイトの問い合わせより直接問い合わせ願います。→ブルーライト対策!目の疲れ視力回復トレーニング
視力回復トレーニングについてはこちらをご覧ください。
→視力回復アイトレーニング - 未来EYE Media ブルーライト目の疲れ対策法
ルテインサプリメントに特化した情報を知りたい方はこちら
そしてブルーライト対策としてPCメガネやグッズについて知りたい方はこちら
→ブルーライト対策方法 - 未来EYE Media ブルーライト目の疲れ対策法
ブルーライトシンドロームはまだまだ続きます。
本年みなさまにとって良い1年になりますように!