ブルーライトが人体に与える影響と対策

ブルーライトはもはや日常生活に欠かせないスマホやパソコン、照明の殆どに使われている可視光線として最も紫外線に近い光です。ブルーライトが人体に与える影響、その対策に至るまでのブルーライトシンドローム(症候群)を語ります。

何が正解?迷走を続けるブルーライト論議

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先日8月18日に、米トレド大学のブルーライトを浴び続けると失明が早まる可能性についての論文がライブドアニュース、yahooニュースで記事にされました。

 

それを受けて、私も早速ブルーライトを浴び続ける危険性について、その記事の内容の評価記事を書きました。

 

ところが、今度は10月1日に、トレド大学が発表した論文を否定する記事がライブドアニュースで書かれました。

-目次-

 

ライブドアニュース等に投稿された「ブルーライトと失明に関連性はない」という記事

この記事はアメリカ本家のウェブメディア「LifeHacker」の日本版により投稿されたもの。

まず日本版の内容をそのまま引用します。

 

米国眼科学会「ブルーライトは失明させない。PC用メガネも推奨しない」

スマートフォンのスクリーンから出るブルーライトが目に害を及ぼすかのような、広告やヘッドラインを見かけることがありますが、果たしてこれは真実でしょうか。

ブルーライトと失明に関連性はない

実のところ、ブルーライトは睡眠の妨げにはなっても、目を傷めるという科学的根拠はありません。

眼細胞が自然に含有する化学物質とブルーライトが結合すると、細胞を傷つける可能性があるとする研究が今夏発表されたことを受けて、最近、米国眼科学会(AAO)は「スマートフォンのブルーライトは失明させない(目を傷めない)」とはっきり宣言しました。

問題の研究では、人間の眼から採取した細胞が使用されたわけではなく、人間の眼はまさにこの種のダメージを防ぐ力が備わっているからです(ですから、眼の健康とは無関係な問題を研究していたことになります。この実験ついては、情報サイトVergeに詳しく掲載されています)。

昨年、別の研究のタイトルに「スマートフォン失明」という言葉が登場しました。

しかし、これは片方の眼を閉じながら、もう片方の眼でスクリーンを見続けると、一時的に発生する状態でしかありません。

「失明の世界的流行」を示唆するようなおどろおどろしい見出しをつけた研究もありますが、それは極端な量の光を投射したラットが実験対象でした。結局のところ、目の健康の専門家が心配していないなら、私も心配しません。

ブルーライトカットのメガネの副作用は不透明

AAOはブルーライトをブロックする眼鏡やフィルターの推奨もしていません。なぜなら、効果が実証されておらず、長期的にはどのような副作用があるのかもわからないからです。

ブルーライトは睡眠の質を低下させるため、携帯電話を寝室の外に置くことと、ドライアイになる可能性があるため、長時間携帯電話を凝視しないことは推奨しています。

引用:「ブルーライトは失明させない」米国眼科学会が宣言 - ライブドアニュース

 

 この記事は、あとに1日たった3分で目を強化できる目に効くフィットネスとして、「はたらく人の目の強化書」という書籍を紹介しています。

 

記事を見る限り、そもそも"米国眼科学会"の発表した記事という事ですから、日頃からブルーライトを気にして対策をする人達にとっては、

 

"学会がそう言うなら安心だ"

 

ともなりかねない内容の記事です。

 

しかも、ブルーライトで失明に至ることはない、わざわざPCメガネなんて使う必要がない、むしろPCメガネはしない方が良い、とこの記事では言っているので、今までブルーライトの危険性を訴えてきた研究機関や眼科医など、(もちろん私も含めて)青天の霹靂的な内容なんですね。

 

「なんでそうなっちゃうの??」というのが、この記事を読んだ私の最初の感想です。

 

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そのソースとなった米国眼科学会の記事とは?

当然、米国眼科学会となっているわけですから、ソースとなった記事があるはずです。

その記事とは、こちらになります。

www.aao.org

まぁ、内容的にはそのまま翻訳しますと、根拠の明確でないブルーライトに関する情報について、それをメディアが煽ることについて警告していますし、トレド大学の実験の手法についても現実的ではない事を指摘しています。

 

電子スクリーンなどの使用をやめるという事よりも、サーカディアンリズムについての注意については指摘していて、それぞれライフスタイルに合った使い方をといった内容に落ち着く記事になっています。

 

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この日本版の記事を受けて更に反論記事が発表された 

 

10月1日に投稿された日本版の記事を受けて、早々10月3日にこの記事を真っ向反論する記事が投稿されました。

 

この話題はTVでも紹介されるほど、ブルーライトと目の関係について混乱を極めた情報となりました。

 

反論記事は、こちらになります。

 

眼科医「メチャクチャな記事だ」ブルーライトに悪影響はないという記事は誤訳か

 「スマホのブルーライトでは"視力が低下しない"とアメリカ眼科学会が発表した」。そんなニュースがネット上を駆け巡った。しかし、2日放送のAbemaTV『 AbemaPrime 』が同学会の記事を改めて翻訳してみたところ、「スマホからのブルーライトでは目は悪くならない」ということが書かれているだけだった。

 

 坪田一男・慶応大学医学部教授は「今回発表された"目は悪くならない"は、スマホ程度では白内障などの重い病気にはならない可能性があるという話。視力については関係ないだろう。ただ、重い病気にはならなくても、目の疲れを起こしたり睡眠を妨げたりするので、ブルーライトカットメガネは有効だ」と話す。

 

 また、深作秀春・深作眼科院長は「オリジナル記事を読んでみると、コロンビア大学の眼科の先生が"ブルーライトは目に影響しない"というスリランカの先生の主張に対して"それは間違ったことだ"と言っている。ブルーライトは非常に毒性が強く、目にとってまずいということも言っている。つまり、話題になっている翻訳記事と全く逆のことを言っていで、メチャクチャで話にならない。非常に恥ずかしい」と厳しく批判した。

 

 そもそもブルーライトとは、可視光線の中でも特にエネルギーが強い光で、太陽光の他、パソコン・スマホなどの液晶画面やLED照明には特に多く含まれているという。「ブルーライトは非常に波長の短い電磁波なので、網膜の奥まで届いて細胞を傷付ける。これを防ぐためにはブルーライトを防いでくれるメガネが効果的だ」。

 さらに深作院長は、流行の「眼球トレーニング」についても「本当に止めてほしい。目をキュッキュッと動かすことによって、硝子体という繊維が揺れ、網膜を引っ張ってしまう。これが原因で網膜剥離になる人がたくさん出ていて、私もたくさん手術してきた。ああいう変わったことは止めてほしい」と訴え、「"twenty、twenty、twenty"という標語がある。20分ごと、20秒間、20フィート(約6m以上)先をぼんやり見て、目を休めましょうということ。じっと見つめていると目が疲れるし、ドライアイのような症状が出て角膜障害が起きる」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

引用:「ブルーライトに悪影響はない」眼科医が間違いを指摘 - ライブドアニュース

 こういう事です。

 

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自分自身で判断しなければならない時代(本日のまとめ)

私が不定期更新で続けているこの「ブルーライトが人体に与える影響と対策」というサブタイトルを付けたブログ「BlueLightSyndrom」ですが、私が調べた限りの情報と、私の体験及び主観を書き綴っています。

 

ルテインサプリや、PCメガネを使ってみての感想というのは、私の主観です。

勿論、目薬やホットアイマスクについても私の主観ですね。

 

そして私がご紹介した、岐阜薬科大学でおこなったマウス実験については、私自身はそこに立ち会ったわけではありません。

しかし、実験に立ち会っていたのは、20年来の私の友人なんですね。

 

更に、実験環境に使われたLED照明と無電極ランプ("明かり"としては蛍光ランプ同等)ですが、少なくとも無電極ランプって、蛍光管(つまり棒タイプ)はありません。 

その構造的に、LED照明よりも2〜3倍くらいは「大きい」のです。

照明直下でマウスを活動させるような実験には物理的にならないのではないかと思います。

 

否定記事はトレド大学の実験のことを言っているのですが、岐阜薬科大学の実験においては、実験に使われた環境が非現実的な環境ではありませんでした

 

唯一、天井照明をつけっぱなしにした5日間という点を除いては。

 

そして、その結論は「網膜細胞の破壊」という結果になったのです。

 

大事な事は何かを考えてみよう

 さて、迷走を続けるブルーライト問題ですが、大事なことはなんでしょうか? 

 

 私はキッカケとなる情報はありましたし、行ってきた(現在も行っている)対策についても溢れる情報を自分なりに勉強してきました。

 

 でも、PCメガネにしても、サプリメントにしても、そして視力回復トレーニングにしても、自分で試してみた結果での主観を記事にしています

 

私が今日の記事で言いたかったのは、誰でも簡単に情報を広げることが出来る時代ですが、その溢れる情報を精査して、決めるのは各個々人なんだという事です。

 

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私が問題視している、人工ブルーライトは従来の太陽光から浴びるブルーライトとは性質が違いますので、この帯域に特化した"明かり"を長時間見続けるのは避けたいという事なんです。

 それを明確に書いた記事はこちらですね。→LED照明が発するブルーライトが人体に与える影響 - 未来EYE Media ブルーライト目の疲れ対策法

 

それを私のブログで少しでも沢山に人に伝えられたらと願っています。

 

私のブログが少しでも誰かの役に立てるのならば嬉しい限りです。

 

この「BlueLightSyndrom」というブログは、私の中では言いたい放題ブログでして、自分のキャリアと経験でブルーライトを軸として、好きな事を綴っています。

 

私のメインブログはこちら→ブルーライト対策!目の疲れ視力回復トレーニング

ここでは総合的な目の疲労回復方法や視力回復について綴っています。

 

そしてルテインサプリ特化サイトはこちら→目の健康に必要なルテインサプリ徹底比較!

これはルテインサプリメントに特化したサイトで、ルテインって何?という方や、数あるルテインサプリメントの中で、迷ったら厳選したサプリメントを紹介しています。

 

アメブロ版はこちらになります→目の疲れと視力回復!視力矯正レーシック、ICLについて考える

アメブロ版は目の疲労回復の体験談や視力矯正について綴っているブログです。 

 

興味を持たれた方は是非ご覧になってみてください。