ブルーライトが人体に与える影響と対策

ブルーライトはもはや日常生活に欠かせないスマホやパソコン、照明の殆どに使われている可視光線として最も紫外線に近い光です。ブルーライトが人体に与える影響、その対策に至るまでのブルーライトシンドローム(症候群)を語ります。

ブルーライトカット効果はどうなる?クリアレンズのカット方式で差があり

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ブルーライトをカットするクリアレンズの方式は2つ

-目次-

 

ブルーライトは自然界に溢れる、人間の体内時計の役割をし、睡眠と覚醒をコントロールする大事な光です。

ところが人間が作り出した技術から生み出されるブルーライトは、その特性から日常に密着したスマホやテレビ、そして天井照明に使われていて、これを長時間直視する事で、目に障害が生じたり、体調を害すると言った、人間の生活に支障が出てきている事が、多くの研究者達により、ようやくエビデンスとして世に知れ渡ってきました。 

私のブログでも何度も同じことを言うのですが、ブルーライトと呼ばれる380nm~500nm(ナノメートル)という波長の光は、人間の目に見える光の中では「青色」です。

この人間の手によって作り出された青色をどのようにカットし、日常生活への弊害をどの程度抑える効果があるのか、様々な方面で日夜研究が続けられているのです。

 

前回までPCメガネと呼ばれるブルーライトカットメガネの比較をしました。

ブルーライトに焦点を当てたとき、最も重要なポイントは「クリアレンズ」と言えます。レンズを通してみたものとレンズを通さないで見たものが出来るだけ違和感なく見える事が、ブルーライトカットレンズにとってはとても重要な事と言えますので、カット率だけではなく、その透明さも重要なわけです。

現在レンズに施されている、ブルーライトカット効果については、次の2種類の手法が採られています。

・反射

・吸収

 

反射、吸収とはどのような方法なのでしょうか?

今日の記事では各メガネブランドが採用しているブルーライトカット用のクリアレンズについてお伝えします。

 

レンズはどんなところで作っているのでしょうか?

国内にある主な大手レンズメーカーは以下の通りです。

 

・セイコーオプティカルプロダクツ http://www.seiko-opt.co.jp/

・HOYA https://www.vc.hoya.co.jp/

・東海光学 http://www.tokaiopt.jp/

・ニコン・エシロール http://www.nikon-essilor.co.jp/ 

・伊藤光学工業 http://www.itohopt.co.jp/

・カールツァイスビジョン https://www.zeiss.co.jp/vision-care/ja_jp/home.html

・ホッタレンズ https://hottalens.com/

・イトーレンズ http://www.itolens.jp/

 

このようなレンズメーカー各社が技術の限りを尽くして、私達が日常的に使われる、あらゆるレンズを開発しているのです。

私達が何気なく使っているレンズは、ナノミクロンの世界での何をどのように加工する、コーティングする、着色すると言った、想像を絶する世界での技術力により作られているんですよ!

今回私がテーマとした、ブルーライトカットレンズのカット手法と効果についてですが、上記各社様のホームページよりまとめさせていただきました。

 

ブルーライトを反射するクリアレンズ

反射タイプのクリアレンズでは、各社独自の「コーティング」をレンズ表面に施すことによりブルーライトをカットしています。クリアレンズの表面にコーティング剤の内訳については各社機密事項となっているようで、公開されていませんが、このコーティング技術により、カット率等に差が出ているようですね。

特殊コーティングでブルーライトカットした場合のメリット

・通常のクリアレンズと大差ないクリアなレンズに近くなる

・まぶしさやちらつきを抑える効果がある

・ぼやけの軽減につながる

特殊コーティングでブルーライトカットした場合のデメリット

・分光特性が変化する場合がある

・ブルーライトが強いとレンズ表面が青色に見えるときがある

・視界が黄色っぽく見えるときがある

・裏面反射やゴーストが見える場合がある

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ブルーライトカットレンズ基本構造と効果(イトーレンズ)

 

ブルーライトを吸収するクリアレンズ

吸収タイプのクリアレンズでは、レンズ自体を「染色」する方法を採用しているメーカーと、重ねレンズの間に「吸収剤」を入れてブルーライトをカットする方法を採用しているメーカーに分かれます。

※「吸収剤」については別項目にて説明します。

「染色」によりブルーライトを吸収した場合のメリット

・ブルーライトカットの効果が高くなる

 ※染色する色により効果が異なる

・まぶしさやちらつきを抑える効果がある

・ぼやけの軽減につながる

「染色」によりブルーライトを吸収した場合のデメリット

・レンズが多少色付きになってしまう

・分光特性が変化してしまう

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ブルーライトカットレンズ基本構造と効果(イトーレンズ)

 

ブルーライトを反射・吸収するクリアレンズ

ここでご紹介する「吸収」は、レンズとレンズの間に「吸収剤」を入れて作るレンズの事を言いますが、この技術によりブルーライトカットの方法として、反射と吸収という2つの技術を1つのクリアレンズで使うことができるようになりました。

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ニコンレンズウエア | シーコートネクスト・サファイア

「染色」と「吸収剤」によりブルーライトをカットした場合のメリット

・ブルーライトカットの効果が高い

・見た目のギラつきを抑える

・視界のチラつきをカット

・ある程度のクリアさを保つことが出来る

「染色」と「吸収剤」によりブルーライトをカットした場合のデメリット

この反射と吸収の両方の機能を備えたクリアレンズは、デメリットが無さそうに思われるかと思いますが、メリットが反面デメリットになってしまうという一面もありそうです。

・ブルーライトカットの効果を上げ過ぎるとクリアさが落ちる

・クリアさを上げ過ぎるとブルーライトカット率が落ちる

とは言え、現時点では、やはり反射方式と、吸収方式をどちらも採用したクリアレンズが最も私達には使い勝手の良いレンズと言えそうですね。

 

結果として、という言葉が最も近い言葉にはなりますが、私が試しで買ってみたZoffの「Zoff PC ULTRA」レンズは、この反射と吸収を取り入れたブルーライトカットレンズです。今もこの記事は「Zoff PC ULTRA」レンズを通してパソコン画面を見ながら書いていますよ(笑

詳しくはブランドサイトに説明されています。↓ ↓

Zoff

 

まとめ

まだ細かく調べきれていませんが、ブルーライト対策としてメガネの技術開発はまだまだ進歩が続きそうですし、私もここまで調べだしたら興味もさらに湧いてきました(笑

先般予告した通り、他のブランドも購入して使ってみたいと思っています。

とりあえず、娘にホワイトデーのプレゼントとして、ちょっとおしゃれなPCメガネを購入したいと思います(笑

 

今日はある大手電工会社さんで、LED以外の新しい照明のプレゼンテーションをしてきました。

そこで恐ろしく知識のある部長さんがおられて、元〇〇(大手家電メーカー)で蛍光灯開発をやっておられた方の様でした。

LEDの話から、その技術進歩の話になったんです。

でも根本的にLED照明がどれほど見え方が優しくなったとか、拡散できるようになったとか言っても、その光源は、「青色LED+黄色発光体」であり、構成される光はブルーライトが殆どの照明なんですね。

私達がそれを指摘したら、少し黙ってしまい再びそっと話し出したんです。

その事実は知っていたし、今のLED照明一極化やスマホ、テレビのブルーライト問題は専門家の皆さんは十分に承知しているんです。

 

昔は、照明を買うと言えば、お客様に選択肢があった、と言いました。

確かにその通りですよね。

白熱灯から始まって、蛍光灯、無電極ランプ、LED、水銀灯、ハロゲンランプなど。

でも、今はお客様に選択肢が無いと言いました。

全てLEDだからです。

まさしくその通りですし、その部長さんは本当に実情を把握しておられるのがわかりました。

その意味は、今この記事を読んで頂いているあなたも同じ境遇に置かれているだという事を理解できますか?

照明を買う時に、ブルーライト照明以外に選ぶ選択肢が無いのです。

 だから一部の有識者だけで対策をするのではなく、もう今更普及してしまったものは仕方が無いのだから、下らない責任追及だとか責任逃れは後回しにして、今からでもブルーライトが及ぼす危険性を正しく認識して、対策をしなければならないのです。

 

子供がいる人、これから赤ちゃんを産む予定のある人。

私達は天井照明がたとえブルーライト照明でも、それを直視しない様に注意することは出来ますよね。

じ~~~っと天井を、飽きるまで直視してしまう人間がいるでしょ。

赤ちゃんはそのブルーライト照明をずっと直視してしまうんですよ!

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私の話が嘘だと思うならそれでも良いです。

10年後、20年後かもしれない。

私を嘘つき呼ばわりすればいい。

でも、私がこのブログで言っている事が本当だったなら、ブルーライトを見続けた赤ちゃんは、僅か10歳で致命的な視力になってしまうかもしれませんよ。

あなたは子供の未来の責任がとれるのですか?

 

今日の商談の結論は、LED一極化はお客様へ選択肢を与えていない。

だから私達の提案を受け入れるという事で、その場におられた社長も自ら決断されました。

ビジネス的に言うと商談成功です。

これだけの官僚寄りの大手企業さん(失礼ですが)でも、有識者がいる会社では、そのような判断になるでしょう。

当たり前です。事実を知っているわけですから。