ブルーライトが人体に与える影響と対策

ブルーライトはもはや日常生活に欠かせないスマホやパソコン、照明の殆どに使われている可視光線として最も紫外線に近い光です。ブルーライトが人体に与える影響、その対策に至るまでのブルーライトシンドローム(症候群)を語ります。

あなたの家の照明が白色LEDならばそれはブルーライト照明です!

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白色LEDとブルーライトの関係そして紫外線との関係

今、日本の国内では、どこを向いても基本照明にはLEDが使われています。 

ここで言うLEDとは何かというと、白色LEDと呼ばれるLEDの事です。

では、白色LEDとはどのようなLEDなのでしょうか?

実はここ再びブルーライトが登場することになります。

-目次- 

 

白色LEDと呼ばれている、一般家庭の基本照明にまで普及しているLEDは、単独で白く光るわけではありません。

LEDが白を作り出すためには、幾つかの色を組み合わせることで、白く輝く光を作り出しているのです。

そして結論から言ってしまうと、白色LEDに紫外線は含まれていません。

そういう意味では、一般家庭で使われるLED照明から紫外線を浴びてしまうという事はありません。

 

光の三原色と白色LEDの関係

ここで「光の三原色」について少し説明が必要になります。

光の三原色と言えば、R(赤)G(緑)B(青)という3つの色の事を指します。

実はこの世の中にある可視光、つまり目に見える光の殆ど全ての色を、この3色で作り出すことが出来るのです。

このRGBのそれぞれの光の強さを調整することで、テレビやスマホなどの鮮やかなカラーを作り出します。例えばR(20%)G(10%)B(70%)といった出力の仕方をして、中間色等の微妙な色を作り出しているのです。

絵の具やカラーペンでこの3つの色を混ぜていくと、どんどん黒に近づいていきますよね?それが光との大きな違いになります。

光の場合は混ぜ合わせることで明るくなっていくのです。

実は蛍光灯の光も、この3つの色が組み合わされて白色を生み出しています。

つまりブルーライトと呼ばれる光は、LEDだけに限ったものではなく、蛍光灯の光でも含まれているのです。

それではなぜ白色LEDについて問題視するのでしょうか?

 

白色LEDの進化と共に浮上する大きな問題点

LEDの光が発明されたのは1906年、イギリスの科学者ヘンリー・ジョセフ・ラウンド氏により、炭化ケイ素へ電流を流すと黄色く光る事を発見したのが始まりです。今から100年以上も前のことです。

その後1962年にアメリカのゼネラル・エレクトリック社のニック・ホロニアック氏が赤色LEDを発明します。その後1970年代までには、赤、黄色、黄緑等の各色LEDが誕生します。

ところが、それから長い間、LEDが生活の基本照明になる事はありませんでした。

クリスマスツリーへの飾りや、イベントを華やかに飾る照明等でLEDは使われていましたが、蛍光灯に代わる事も、テレビに代わる事も無かったのです。

1989年、日本人の赤崎勇氏、天野浩氏により青色LEDが開発されます。

これによりLEDの発光色に「青色」が加わることになり、LEDの光により「白」を作ることが出来るようになりました。

そして1993年、日本の中村修二氏により、高輝度青色LEDの量産技術が開発されます。

これにより、蛍光灯に負けない強い光で「白色」を作れるようになったのです。

当初LEDで「白色」を表現するのは、光の三原色であるRGBを使って作り出していました。

この時点ではブルーライトに対する問題は、蛍光灯と変わらない影響程度と言えるものでしたが、市場へ投入していくためには、蛍光灯と全く比較にならない程の製造コストがかかってしまったのです。

 

1995年以降で、強い光を放つことが出来る青色LEDと、黄色発光体を組み合わせて、白色LEDを製造する技術が世に出る事になります。

これにより青色LEDのみで製品を作ることが出来るようになり、一気に白色LEDは普及していく事になったのです。

私が何を言いたいかわかりますか?

つまり、今市販されている殆どの白色LED、つまり生活の基本照明は、ブルーライト照明と言っても過言ではない照明が使われているという事実です!

それを証明するために、日本人、いや世界の誰もが知っているメーカーのホームページを紹介します。

www2.panasonic.biz

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引用:パナソニック 

 もうお分かりですよね。

パソコンのディスプレイや、テレビ、スマホなんてレベルの話ではありません。

既に多くの日本国民が購入したであろう、今あなたの部屋の天井についている照明、駅の構内やコンビニ、百貨店やショッピングモール、その多くが既に「ブルーライト照明」なのです。

 

 白色LEDはブルーライトだらけの照明だけど紫外線は無い

青色LED+黄色蛍光体で作り出された白色LED、これが今現在殆ど全ての市場で流通しているLED照明の正体です。

この開発によりLED照明は急速に世の中へ普及してしまいました。

しかし、あなたが使っているLED照明、それ、そのままブルーライトですよ?

そんなもの見続けてご覧なさい。

そのうち網膜組織がダメージを受けてしまいますよ!

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皆さんの使っておられるLED照明のスイッチを切って、よ〜く見て下さい。

この写真のような黄色のチップが付いていたら、それが黄色蛍光体で、その下にあるのが・・・青色LEDです!

そして紫外線との関係も、これが結論になります。

青色LED+黄色蛍光体が、今の白色LEDの正体ですから、

今市場に流通している白色LEDは紫外線は出ません。 

 

その代わり、「ブルーライト照明」なのです。