ブルーライトが人体に与える影響と対策

ブルーライトはもはや日常生活に欠かせないスマホやパソコン、照明の殆どに使われている可視光線として最も紫外線に近い光です。ブルーライトが人体に与える影響、その対策に至るまでのブルーライトシンドローム(症候群)を語ります。

怖い!ブルーライトが目に影響を与えている科学的な根拠

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ブルーライトが目に影響を与える科学的な根拠は拡散されない?

これだけ広くLED照明が普及しているに関わらず、その致命的な影響について科学的な実験がされているのにそれら根拠となる情報が拡散されないのはなぜでしょうか? 

私はそれが様々な「都合」あるいは「配慮」によるものと考えていますが、今は多くの人々が「ブルーライト」は目に悪影響を与えるらしいとか、睡眠に良くないらしい、などの情報をインターネットなどを通じて得ている事と思います。

また、このサイトにたどり着いた方であれば、少なくとも「ブルーライト」に関心がある方のはずですよね。

-目次-

 

LEDを飛躍的に発展させた技術が、青色発光ダイオードの発明で、それを発明したのは日本の技術です。

でも、この発明自体には何ら問題があるわけではなく、LEDという発光ダイオードの光を一般照明への流用に至るまで発展させた決定的な発明なのです。

それは、かの有名なトーマス・エジソンが発明した電球を凌ぐ、次世代照明時代の幕開けに繋がったわけです。

長年、省エネルギーを多くの企業へ推進してきた私としても、このLEDの普及により、どれだけ多くの電力消費が抑えられるのかと考えたときには、まさに革命と呼んでもよいくらいの普及率であり、喜ばしいことではあるのです。

 

ところが、後になって大きな問題が指摘されることになります。

それが「ブルーライト」が人体に与える影響についてです。

当然、これを受けて一部の良識者達は、対策を考えてきましたし、現在これらに対応できる技術も固まりつつあります。

これほど重大な問題が、なぜ公に拡散されないのでしょうか?

 

ブルーライトが網膜細胞に与える影響を調べた実験

私が問題視しているのは、LEDではありません。

「ブルーライト」が人体へ与える影響とその対策の遅れについてです。

 まず、紹介したい雑誌があります。

(失礼ながら)メジャーではない雑誌なので知らない方も多いと思いますが、メディカル葵出版さんから2017年5月に発売された目の専門誌「あたらしい眼科」に、岐阜薬科大学薬効解析学研究室と照明メーカとで行った、マウス実験の結果レポートが掲載されています。

興味のある方はメディカル葵出版さんのHPより当該雑誌が購入できるようですのでどうぞ↓ ↓ ↓

Vol.34 No.5(2017年5月号) « あたらしい眼科オンラインジャーナル

この報告レポートは専門用語ばかりでとても難しい内容なんですね。 

だから、一部引用させて頂きながら、ブルーライトに関する科学的な根拠とも言える箇所をまとめさせて頂くと以下の様な実験結果を報告しています。 

実験の内容:

白色LED(市販されているLED照明)と無電極ランプ(蛍光灯の光とほぼ同性質)を、生後8週齢のオスのマウスがいる部屋へ、それぞれ同じ明るさで同じ時間照射した結果、網膜細胞がどのように変化するかを調べています。

 実験結果:

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各光源を比較すると、白色LED光を照射した群では、ほぼ波形が認められなかったのに対して、無電極ランプを照射した群では、対照群と比較して波形が減少しているものの、完全に消失するほどではなかった。

~中略~

各光源の照射によって, ONLの厚さは対照群と比較して減少した。 また、各光源の影響を比較すると、白色 LED光は顕著なONLの薄層化を引き起こした。

引用:Vol.34 No.5(2017年5月号) « あたらしい眼科オンラインジャーナル

 無電極ランプについては、蛍光灯とほぼ同じ光だと思っていただければ良いです。

記事では難しい言い方をしていますが、

ONL:網膜外顆粒層(outer nuclear layer)

要するに(私の個人的発言として捉えて頂きたいのですが)、白色LEDを照射していたマウスは、網膜細胞の一部が消失してしまったという事なんです。

公的な報告書なので、表現を濁らせていますが、蛍光灯(に近い)では「完全に消失するほどではなかった」と表現していますが、それは裏を返せば、「白色LEDでは網膜細胞の一部が消失してしまった」と言っているわけですね。

この実験が行われたのは・・・

たった5日間です!

写真はそのまま公開されているので、見れば解りますが、明らかに写真の下方の層が無くなっちゃってますよね?

 

実験結果の考察

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 引用:Vol.34 No.5(2017年5月号) « あたらしい眼科オンラインジャーナル

 繰り返しになりますが、公的な報告書ですし、目の専門誌の記事なので、書き方はこれでも優しいほうです。

白色LEDと言っていたり、あくまでもマウス実験なのでという言い方で断定をしていませんが、この実験結果をどう捉えるべきなのかは、私の記事を読んで頂いた皆さんへ委ねるしかありません。

 私自身は長年省エネルギーという仕事を通じて、電力業界の裏事情を嫌と言うほど見て来ましたので、それほど驚きはしないのですが、人の手により作り出されたブルーライトが人体に与える影響は明らかに致命的なんです。

その科学的な根拠となる実験もいくつか公開されており、ご紹介した実験記録もその1つです。

この中で白色LEDと言っている商品については、次の記事で書こうと思います。

 

白色LED、つまり皆さんの家庭にある一般照明だったり、皆さんの職場コンビニの天井照明ですね、これら殆ど全てが白色LEDですよ。

 

10年後、20年後の日本人の視力はどうなってしまうのでしょうか・・・。