ブルーライトが目に及ぼす影響を知っている人は意外と少ない?
ブルーライトとは、LED照明の光源として使われている青色発光ダイオードの光の事で、ブルーライトの発明こそが今日のLED照明普及への大きな鍵となりました。
省エネ・長寿命を最大のキャッチフレーズとしながら、蛍光灯や水銀灯に代わる次世代照明として、もの凄いスピードで普及を続けているLED照明。
もはや、家電量販店やホームセンターへ行っても、蛍光灯器具なんてどこにも売っていない、そんな時代に突入しました。
もはや一般の人達が新たに照明を買うならば、LED以外には選択肢が無い。
その背景にある真実、ブルーライトが目に及ぼす影響を知らずに、今も皆さんはブルーライトの光を見続けているのです。
蛍光灯に代わる次世代の照明として期待が高まるLED照明
LED照明の普及に弾みがついたのは、京都議定書の主管国であった日本において、省エネ推進が世界の国々に対して必須であった事、そして2004年に安価な物質で青色LEDを作り出す技術が開発されたことで、LED照明が市場に導入可能な価格まで下げられるようになったという背景があります。
京都議定書(きょうとぎていしょ、英: Kyoto Protocol)は、1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で同月11日に採択された、気候変動枠組条約に関する議定書である。正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(英: Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change)。
その後10数年をかけ、LED照明は量産効果によるコストダウンが可能となり、更に国は企業や公共施設に対して、LED照明導入へ補助金制度を設ける事で、導入を促してきたのです。
勿論、補助金とは我々が国へ収める税金を使ってという意味です。
そこまでしてLED照明を優遇してきたのは、日本の経済政策であったり、諸外国に対する日本の外交的な意味合いも大きな理由であったと思います。
でも、近年のLED照明の大量普及に伴って、従来には無かった新たな課題が見えてきました。
その一つがブルーライトによる人体への影響であり、これは既に多くの人が知るところとなっています。
ブルーライトとは、波長が 380 から 500nm の青色光の事で、これは可視光の中で最も波長が短く、角膜や水晶体で吸収されずに網膜の奥まで到達してしまう、紫外線に最も近い光です。
LED照明にはこの光が大変に多く含まれていて、網膜障害又は障害まで至らなかったとしても、眼精疲労の原因になると言われています。
また、睡眠への影響も懸念されているところから、特に低学年の子供達への影響を懸念して、学校建築の現場ではLED照明への切り替えを慎重に進める所が出てきています。
とは言え、国の手厚い補助金制度や、メーカー、業者、要するに商売を進める者達にとっては、年1兆円を超えるメガマーケット商材とも言えるLED普及を、水面下で問題点への対策を進めながらも、誰も必要以上に警告を発しない、これが2018年現在の日本です。
国の立場としては、LED普及に伴う省エネ効果=温暖化ガス対策=地球規模、が最も優先事項である、という事だろうと、私は解釈しています。
そして、私のように長い間、省エネを生業としてきたものにとっては、役人たちが自分の立場を守るため、これ以上の問題の表面化はさせないだろう、とも個人的には思っています。
一般家庭の殆どの方々にとっては、LED照明は蛍光灯に代わる「次世代の照明」という認識なのではないでしょうか?
普段の生活と電気の深い関わりについて考えてみましょう
さて、
私がなぜこのブログを立ち上げたのか、このブログで何を伝えていきたいのか、
ここで話さなければなりません。
私は省エネという業界に30年弱関わり続けてきました。
顧客は全て企業ですので、一般家庭の方々とのご縁というのはほぼ皆無でした。
電力業界というところは、建設業の一端を担う業界でもありながら、実は現代人にとっては最も無くてはならないエネルギー産業になります。
「もしも電気が無かったら?」
想像してみて下さい。
充電は電気ですから、当然携帯なんて使えません。
勿論テレビも観れません。電車も乗れません。
お風呂も入れません。水も使えません。
それらを供給するポンプやモーターは電気で稼動するからです。
原始の世界へ戻ってしまうんです。
しかも、今度は経済について考えてみましょう。
電化製品と名の付くもの全て、衣食住の全ての生産拠点がその役目を果たすことが出来なくなりますね。
それほど電気、つまり発電事業というのは、人間社会において重要な役目を持っているのです。
だから電力業界というのは常に国と密着してきた業界と言えます。
省エネって、実のところこれら電力業界の収入源を減らす仕事だったんですね。
電気の契約制度から始まり、網の目に張り巡らされた権力の矢。
今日に至るまでどれほど国民がある意味食い物にされてきたことか。
私は非力ですが、言い方は悪いのですが、そういう裏事情を知りそれらと戦ってきたと自負しています。
ようやく契約制度が見直され、自由化が導入され、民間企業らしくなってきました。
ですが、今回のLED照明普及について、日本という国は異常なくらいの促進をしています。
それ自体は日本経済の発展のため、そして世界規模での温暖化対策のためという大義名分として理解はしています。
しかし、ブルーライトが人体へ与える影響への対策を無視したLED販売促進は、かなり危険な状況と言わざるを得ない。
かつての水俣病被害、原爆被害もそうです。
何十年も経ってから国へ損害賠償を求めるなんて事態を招いたわけです。
ブルーライトとは紫外線に最も近い光
ブルーライトについて、詳しく知らない人でも、紫外線については多くの人が知っているかと思います。
日焼けする、お肌のしみの原因とか、そのくらいは誰もが知っているでしょう。
そして、スキンクリームなどにおいても、「UV」という言葉を聞いたことはありますよね?
UVとは、「Ultra Violet」の略で、UV=紫外線です。
つまりUVカットとは、紫外線カットの事なんですね。
そのくらい当たり前、と私を叱らないでくださいね。
さて、リビングの天井を見上げてください。
今、皆さんのご家庭についている、その照明はLED照明ですか?
新たに照明を買われた方であれば、おそらくLED照明でしょう。
そしてそれは、デザイン以外に選択肢は無く、買ったらLEDだったというだけの事ですよね。
そのLED照明の光源は、殆どがブルーライトによる光です。
つまり可視光線で最もパワーがある紫外線に近い光です。
会社ではパソコンを使い、移動中はスマホを見ている、中には1日何時間もスマホでゲームをしている人もいるでしょう。
液晶ディスプレイの光もブルーライトは多く含まれています。
もう何年も前から、スマホやパソコンを見続けることでの疲労や頭痛は、広く訴えられてきましたよね?
でも、一般家庭のリビング照明について、そこまで話題に及んだことはありますか?
「天井なんてそんな見ないよ」
という方もいるかも知れませんし、リビングのLED照明のブルーライトを浴び続けたからと言って、この先10年でどうこうなる話にはならないと思います。
でも、1日の殆どを寝て過ごす人もいる事に気が付いてほしい。
まずは病院で入院している人達などは、天井照明を見る可能性がとても高い人達と言えます。
そして、何よりも・・・
赤ちゃんです。
赤ちゃんは何もわからずに横になって天井を見続けます。
そこにスマホやパソコンよりもブルーライトの比率が高い天井照明が付いていたら・・・
あなたはブルーライトが目に及ぼす影響を無視できますか?